牌鬼屋のボヤキ

宇宙から見た地球ってどうよ?側から見た麻雀も違う観点から見えるよ。
は「勝つ為」「楽しむ為」に来るけど、は「勝たせる為」「楽しませる為」に待っている。
勝てば来る。楽しければ来る → 来たら(テラ銭ではなく)遊戯料金が頂ける。
目先の利益の追求はしないので(風適法上限額以内の)他店の半分以下だけど
細〜く、永ぁ〜〜〜く。

ドパミン神経細胞が減少するため少なくなったドパミンを補います。ドパミン自体を飲んでも脳へは移行しないため、ドパミン前駆物質のL-dopaを服用します。L-dopaは腸から吸収され 血液脳関門 を通って脳内へ移行し、ドパミン神経細胞に取り込まれてドパミンとなります。その後シナプス小胞にとりこまれ、運動調節のために放出されドパミン受容体に作用します。ドパミン受容体刺激薬はドパミン神経細胞を介さずに、直接ドパミン受容体に作用し、少なくなったドパミンを補う作用があります。ドパミン神経以外の作用薬には、アセチルコリン受容体に作用する抗コリン薬、グルタミン酸受容体に作用するアマンタジン、アデノシン受容体に作用するイストラデフィリン、シグマ受容体に作用するゾニサミドがあります。また、L-dopaの作用を強める代謝 酵素阻害薬 があります。L-dopaが腸、肝臓、血管内でドパミンに変わるのを防ぐドパ脱炭酸 酵素 阻害薬(DCI)(カルビドパ、ベンゼラジド)、同様にL-dopaが脳に入る前に分解されるのを防ぐカテコラミン-O-メチル基転移酵素阻害薬(COMT-I)(エンタカポン)、脳内でドパミンが分解されるのを防ぐモノアミン酸化酵素阻害薬(MAO-I)(セレギリン)があります。いずれもドパミンの作用を強めるように働きます。DCI,COMT-IはL-dopaとの合剤もあります。
手術療法は脳内に電極を入れて視床下核を刺激する方法が最もよく行われます。視床下核は運動を抑制していると考えられ、ここを刺激して視床下核の機能を麻痺させると運動の抑制がとれて体が動きやすくなります。薬で治療しても振戦の強い方やウェアリングオフという、薬の効果が持続しない方で効果が期待されます。
体を動かすことは体力を高め、パーキンソン病の治療になります。激しい運動ではなく、散歩やストレッチなど、毎日運動を続け体力を高めることは重要です。また、気持ちを明るく保つことも重要です。気分が落ち込むと姿勢も前かがみとなり、動作も遅くなります。私たちが意欲を持って行動する時は脳内でドパミン神経が働いていると考えられています。日常生活の過ごし方も大事な治療ですので、是非工夫してください。

parkinson
<図の説明>
ドパミンの原料はチロシンです。チロシンはチロシン水酸化酵素(TH)の働きでDOPAに、DOPAはドパ脱炭酸酵素(DDC)の働きでドパミンになります。ドパミンは中脳の黒質にあるドパミンを作る細胞で作られ、突起を通り線条体まで運ばれ、ここで突起の先端に貯蔵されます。ドパミンは必要に応じて突起の先端から分泌され、線条体の細胞にあるドパミン受容体に結合して情報を伝えます。仕事を終えたドパミンはドパミンを作る細胞の突起の先端に取り込まれて再利用されるとともに、MAOあるいはCOMTと呼ばれる酵素によって分解されます。線条体ではドパミンのほかにアセチルコリンという 神経伝達物質 があって、両者はバランスをとっています。パーキンソン病ではドパミンが減少するため、相対的にアセチルコリンの機能が過剰になります。これが抗コリン薬を治療に使う理由です。ドパミンはドパミンβ水酸化酵素の働きでノルエピネフリンになります。パーキンソン病が進行すると、ノルエピネフリンも不足します。
薬物療法
1)L-dopa(レボドパ)
最も強力なパーキンソン病治療薬です。1970年代のこの薬の登場は、パーキンソン病の治療に画期的な進歩をもたらしました。それまで発症後5年で寝たきりだったのが、10年経っても歩けるようになりました。ところがレボドパの服薬期間が長くなると、さまざまな問題が起こります。最大の問題は薬効の変動です。レボドパの作用時間は短いため、内服すると動けるようになりますが、2時間もすると効果が切れて急に動けなくなります。これを英語で擦り切れるという意味のウェアリングオフ(wearing-off)現象と呼びます。効果が切れて動けなくなるのを恐れてレボドパを過剰に服薬すると、今度は身体が勝手に動くレボドパ誘発性の 不随意運動 (ジスキネジア)が出現します。
パーキンソン病の脳内で不足するのはドパミンです。脳内のドパミンを補充すれば元のように動けるようになりますが、ドパミンを服薬しても血液中から脳内に入りません。そこでドパミンの前駆体であるDOPAを薬として服用します。DOPAにはL型とR型がありますが、このうちL型だけが脳内に入るので、L-dopa(レボドパ)が使われます。しかし消化管や血液中にはDOPAをドパミンにするドパ脱炭酸酵素(DDC)が豊富にあるため、レボドパだけ服薬する とDDCにより分解されてしまいます。そこで1980年以降わが国ではレボドパと末梢性DDC阻害薬との合剤(商品名:イーシードパール、マドパー、ネオドパゾール、メネシット、ネオトパストンなど)が一般的に用いられています。なお、レボドパは血液中のCOMTという酵素によっても分解されます。そこで末梢性COMT阻害薬であるエンタカポン(商品名:コムタン)を同時に服薬することも行われています。レボドパとDDC阻害薬とCOMT阻害薬の合剤(商品名:スタレボ)も使われます。

2)ドパミンアゴニスト
レボドパの副作用を克服するために開発されたのが、作用時間の長いドパミン受容体刺激薬(アゴニスト)です。我が国では現在8種類のドパミンアゴニストが使用可能です。ドパミンアゴニストは長くのみ続けても、薬効の変動( ウェアリングオフ現象 )や ジスキネジア が生じにくいことがわかっています。しかしレボドパより効くのに時間がかかり、また吐き気や 幻覚 ・ 妄想 などの副作用に注意が必要です。薬効の変動やジスキネジアの起きやすい若年の症例は、なるべくドパミンアゴニストで治療を開始した方が良いでしょう。一方高齢の方は、最初からレボドパで治療開始して良いでしょう。効果は確実ですし、高齢者では薬効の変動(ウェアリングオフ現象)やジスキネジアが起きにくいと言われています。8種類のドパミンアゴニストはそれぞれ特徴があるので、使い分けが必要です。詳しくは専門の先生と相談してください。また、ペルゴリド(商品名:ペルマックス)やカベルゴリン(商品名:カバサール)で心臓弁膜症や肺線維症が起きることがあります。そこで、これらの薬を使用するときは心エコー検査等で定期的に心臓の弁をチェックすることになっています。一方、プラミペキソール(商品名:ビ・シフロール、ミラペックス)やロピニロール(商品名:レキップ)、貼付薬のロチゴチン(商品名:ニュープロパッチ)、自己注射薬のアポモルヒネ(商品名:アポカイン)では、運転中に突然入眠して事故を起こす「突発的睡眠」が起こることがあるため、服薬中は運転しないよう警告が出されています。

3)抗コリン薬
パーキンソン病の治療薬として最初に使われた薬です。トリヘキシフェニジール(商品名:アーテン)が有名です。パーキンソン病ではドパミンの減少に伴って、もうひとつの神経伝達物質であるアセチルコリンが相対的に過剰になります。その作用を減らす目的で使われます。なお、認知症の原因となるアルツハイマー病では、最初に脳内のアセチルコリンが減少します。したがって高齢者が抗コリン薬をのむと、物忘れや幻覚・妄想などアルツハイマー病に似た症状が出ることがあるので、70歳以上では原則として使わないようにします。

4)塩酸アマンタジン
塩酸アマンタジン(商品名:シンメトレル)は元々抗ウイルス薬として開発され、A型インフルエンザの治療薬としても使われています。線条体でのドパミン放出を促す働きがあるほか、ジスキネジアを抑制する効果が知られています。ただし全ての患者さんに有効なわけではなく、また副作用として幻覚や妄想が出やすいので注意が必要です。特に腎機能低下のある方では用量を減らす必要があります。

5)ゾニサミド
この薬は、既にてんかんの治療薬として使われていましたが、2009年にパーキンソン病に使うことが認められました。パーキンソン病に使う薬は商品名トレリーフで、1錠が25mgで、2錠まで使います。一方、てんかん予防に使うのは商品名がエクセグランで、1錠100mgです。間違えないようにしましょう。どうしてパーキンソン症状を改善するのか、その理由は完全には解明されていません。レボドパとの併用で使う薬で、ウエアリングオフや振戦の残る時に特に有効です。作用時間は長いので、1日1回の服薬で十分です。

6)アデノシン受容体拮抗薬
日本で開発された新しい薬(イストラデフィリン:商品名ノウリアスト)で、ウェアリングオフを改善します。ウェアリングオフを軽くする作用がありL-dopaと併用します。ウェアリングオフの改善以外の作用については、まだ充分に解っていません。

7)MAO-B阻害薬
MAO-B阻害薬である塩酸セレギリン(商品名:エフピー)はMAOの活性を低下させてドパミンの分解を抑制します。これによりレボドパの効果は延長しますが、ジスキネジアは悪化することがあります。MAO-B阻害薬はノルエピネフリンやセロトニンなど他の神経伝達物資の分解も抑制するので、服薬すると意欲が出て気分が明るくなる傾向があります。その一方で、幻覚・妄想や夜間不眠、血圧などに注意が必要です。作用時間は非常に長いので、1日1回(朝)か2回(朝と昼)の服薬で十分です。

8)カテコール-O-メチル転移酵素(COMT)阻害薬
吸収されたレボドパは血液に入り、血液脳関門を通って脳に入ります。血液の中にはドパ脱炭酸酵素(DDC)やCOMTという酵素があり、レボドパを分解します。現在使われているレボドパ製剤の多くは、レボドパと末梢性DDC阻害薬の合剤です。このため、レボドパはCOMTによって分解されます。末梢性COMT阻害薬のエンタカポン(商品名:コムタン)はそれを防いでレボドパが脳内にたくさん入るようにする薬です。コムタンの効果は短いので、毎回レボドパと同時に服薬する必要があります。

9)ドロキシドパ
長期間経過したパーキンソン病で問題になる症状のひとつに、「足のすくみ」があります。これにはもう一つの神経伝達物質であるノルエピネフリンの関与が示唆されています。ノルエピネフリンはβ水酸化酵素によってドパミンから合成されるため、ドパミンが減るとやがて不足します。前駆体であるドロキシドパ(商品名:ドプス)はそれを補うために使われます。ただし全ての患者さんに有効なわけではありません。このほか意欲低下や立ちくらみを改善する効果が知られています。ドロキシドパは日本で開発された薬で、欧米では立ちくらみの治療薬として承認されています。

パーキンソン病では、一般に複数の薬を組み合わせて治療しています。薬によって、服薬のタイミングが異なりますので、その理由をよく理解して服薬することが大切です。また、パーキンソン病の治療薬以外の薬を併用するときには、飲み合わせに注意することも大切です。服薬する全ての薬を、主治医や薬剤師に確認してもらってください。

やる気のもと「ドーパミン」を脳内で増やす4つの方法。

やる気のもと「ドーパミン」を脳内で増やす4つの方法。“やる気が出ない” は科学的に改善可能。
モチベーション 自己啓発・マインドセット 集中力・継続力 亀谷哲弘 コラム

ドーパミンの分泌01

課題の提出、会議の書類の作成……。「大事なことをやる必要があるのに、やる気が出ない」という経験をされたことはありませんか?

やる気は、人間の脳の部位「側坐核(そくざかく)」から分泌される「ドーパミン」という脳内物質によってもたらされていることが科学的に実証されています。やる気がある状態とはいわば「ドーパミンが大量に分泌されている状態」なのです。

そして、やる気を生み出してくれるドーパミンは、簡単な方法で大量に分泌させられることが立証されています。今回は、ドーパミンを豊富に分泌する方法をご紹介しましょう。皆さんもこの記事を読めば、「やる気がない」状態から抜け出せるかもしれませんよ。

自分に報酬を与える
側坐核は、勉強を行なう、体を動かすなど「実際に行動を起こしているとき」に活性化します。つまり、ドーパミンは行動することによって分泌されるのです。逆に寝転がっているときや、座ってテレビを見ているときなど、活動していないときにはドーパミンが分泌されません。行動しないとドーパミンは分泌されないので、やる気を出したいと思ったら、まず動くことが肝心です。

脳科学者の澤口俊之氏によれば、人間はお金や自分に対する評価など、「報酬への期待を感じて」動くとき、ドーパミンが大量に分泌されるそうです。例えば、あなたにとって辛い仕事を担当しているとき、なんのメリットもなければやる気が出ないかもしれませんが、「完了すれば大金が手に入る」と聞けば、がぜんやる気が生じると思います。

上記は極端な例ですが、例えば、課題に取り組んでいる際は「あと1時間勉強したらケーキを食べていい」「このタスクが終わったら昨日録画したドラマを観ていい」と、自分に対する「ごほうび」を設定するのです。ごほうびがあれば、作業がはかどってドーパミンの分泌量が増えるでしょう。

ドーパミンの分泌02

【STRAIL】 コンサルタントの的確な課題発見で「いますべきこと」に集中。2ヶ月で英語力が大幅にアップ。
音楽を聴きながら作業を行なう
2009年、カナダ・マギル大学の研究チームは、米科学誌『ネイチャー・ニューロサイエンス』(電子版)に「音楽はドーパミンを分泌させる効果がある」という内容の論文を発表しました。研究チームが8人の被験者の状態を調べたところ、好きな音楽を聴いてワクワクしているときに被験者たちの身体活動が活発化し、脳内からドーパミンが分泌されることが判明したそうです。

ちなみに、ドーパミンの分泌は、好きな音楽を聴く前の期待感でも発生することが確認されています。一方、特に好みではない音楽を聴いていた場合、ドーパミンの分泌の活性化は確認されなかったそうです。

医学博士の藤本幸弘氏によると、音楽を聴くことによってドーパミンが大量に放出され、「ランナーズ・ハイ」(長時間走り続けた時に感じる多幸感)に似た、一種の興奮状態になることがあるそうです。皆さんも、好きなアーティストの音楽を流しながら作業を行えば、想像以上にはかどるかもしれませんね。

クラシック音楽愛好家でもある藤本氏は、複雑な旋律を持つクラシック音楽を理解することは、脳に「難しいものを克服した」という報酬効果を与えると語ります。ちなみに、藤本氏いわく、ドーパミンの分泌に特に有効なクラシック音楽はラフマニノフの「鐘」なのだそう。クラシック音楽に興味がある方は聴いてみてはいかがでしょうか。

なお、勉強に対して音楽がどのように作用するかについては「勉強中の『音楽』について徹底考察。集中力が手に入る、音楽の聞き方と選び方。」をご覧ください。

ドーパミンの分泌03

ドーパミン生成に必要な栄養素を摂取する
ブレインケアクリニック院長の今野裕之氏によると、ドーパミンの生成原料となるのは、タンパク質に含まれるアミノ酸の一種、フェニルアラニンやチロシン。ドーパミンとタンパク質は関係しているため、タンパク質が豊富な食べ物をしっかり摂取すると、肉体的、精神的な疲れを軽減することができます。

今野氏は、タンパク質が効率よく摂取できる食品として、パルメザンチーズや鰹節、卵白などをあげています。さらに、大豆はチロシンを多く含んでおり、「ブレイン・フーズ」と呼ばれるほど脳を活性化させる効果があります。効率的にドーパミンを分泌させたい方には、豆腐やおから、納豆や煮豆を多く食べることをおすすめします。

また、脳が疲労を感じていると、機能が鈍ってドーパミンが放出されない可能性があります。今野氏によると、ビタミンB12は脳の疲労を回復させる効果があり、動物のレバー(肝臓)、貝類、海苔、魚卵などに多く含まれているそうです。

食生活の改善がドーパミンの分泌につながるのです。

ドーパミンの分泌04

瞑想を行なう
瞑想(めいそう)とは、心を穏やかにして祈ったり、無心になったりといった行為のこと。ミステリアスなイメージがありますが、瞑想にはドーパミンを放出する効果があります。

同志社大学大学院脳科学研究科の貫名信行教授によると、瞑想を行なっているとき、ガンマ波と呼ばれる人間の認知活動に関わる脳波の量が増加するそうです。また、瞑想を1日に10時間程度行なうチベット仏教の僧侶たちの大脳を調べると、思考や創造性を担う前頭前野の皮質が厚くなっていることが判明しました。

欧米では、東洋の禅(座禅)をモデルにした「ZEN」と呼ばれる瞑想法が人気を博しており、オフィスの一角やホテルには「ZEN ROOM」が設けられていることが多々あります。

日本で禅と聞くと、寺院で行なう厳しい修行というイメージがありますよね。しかし本来、禅には明確なルールが存在しないので、自宅や庭などで行なうことも可能です。ただ、イライラしやすい空腹時やお腹が圧迫される満腹時は控えた方が無難でしょう。

また、禅を行なう際は、体に負担をかけないゆったりとした服装、集中力がそがれない静かな環境だと、よりリラックスしやすくなります。座ったときに負担がかからないよう、マットや座布団を使うのもオススメです。仕事に取り掛かる際に、一度禅を組めば、やる気がアップするかもしれませんよ。

また、朝は忙しくて、禅を組む余裕はないという方もおられるかと思います。忙しいときのために、わずか1分前後で実行できる瞑想法を紹介しましょう。

まず、目を閉じて4秒間ほど深くまで鼻から息を吸い込みます。息を吸い込むときは、酸素が体を巡っていることをイメージしてください。次に、7秒ほど息を止めた後、8秒ほどかけて息を吐き出します。吐き出すときには、抱えているストレスが体から逃げていくのをイメージするのです。

4秒かけて息を吸い、7秒間息を止め、8秒かけて息を吐き出すこの方法は、アリゾナ大学医学部のアンドルー・ワイル教授が提唱した「4−7−8呼吸法」と呼ばれるもの。呼吸を深くする行為は鎮静剤のような効果をもたらすのだそう。

慌ただしい生活を送っているビジネスパーソンも、4−7−8呼吸法を休憩時間や仕事の合間に行なってみてはいかがでしょうか。

***
やる気は人為的に湧きあがらせることが可能です。ドーパミンを効率的に分泌できるようになったら、苦手分野が克服できて、学校や会社での生活がさらに充実するかもしれませんよ。

プラミペキソール塩酸塩LA錠0.375mgMI「サワイ」

この薬は効くような?

プラミペキソール塩酸塩LA錠0.375mgMI「サワイ」
ドパミン作動性パーキンソン病治療徐放性製剤

1錠 34.6円

ドパミン作動薬(非麦角系)
脳内でドパミンと同じ様な作用をあらわし、パーキンソン病における手足の震えや筋肉のこわばりなどを改善する薬

注意すべき副作用
突発的睡眠 、 幻覚 、 妄想 、 譫妄 、 錯乱 、 激越 、 幻視 、 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 、 SIADH 、 低ナトリウム血症
用法・用量(主なもの)
プラミペキソール塩酸塩水和物として1日量0.375mg1日1回食後経口投与からはじめ、2週目に1日量を0.75mgとし、以後経過を観察しながら、1週間毎に1日量として0.75mgずつ増量し、維持量(標準1日量1.5〜4.5mg1日1回食後経口投与)を定める
なお、年齢、症状により適宜増減ができるが、1日量は4.5mgを超えない
禁忌・原則禁忌
病気や症状に応じた注意事項
過敏症
高度腎機能障害
透析
クレアチニンクリアランス30mL/min未満

主な副作用
過敏症状 、 皮膚そう痒症 、 発疹 、 多汗 、 脱毛症 、 アレルギー性皮膚炎 、 蕁麻疹 、 網状皮斑 、 筋痙縮 、 背部痛 、 筋肉疲労
重大な副作用
突発的睡眠 、 幻覚 、 妄想 、 譫妄 、 錯乱 、 激越 、 幻視 、 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 、 SIADH 、 低ナトリウム血症 、 低浸透圧血症 、 尿中ナトリウム排泄量増加 、 高張尿 、 痙攣 、 意識障害 、 悪性症候群 、 発熱 、 無動無言 、 高度筋硬直 、 不随意運動 、 嚥下困難 、 頻脈 、 血圧変動 、 発汗 、 血清CK上昇 、 CK上昇 、 血清CPK上昇 、 CPK上昇 、 横紋筋融解症 、 筋肉痛 、 脱力感 、 血中ミオグロビン上昇 、 尿中ミオグロビン上昇 、 急性腎障害 、 肝機能障害 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 LDH上昇 、 γ−GTP上昇 、 総ビリルビン上昇
上記以外の副作用
筋力低下 、 筋骨格硬直 、 腰痛 、 傾眠 、 浮動性眩暈 、 眩暈 、 平衡障害 、 注意力障害 、 頭痛 、 過眠症 、 嗜眠 、 記憶障害 、 錯感覚 、 鎮静 、 振戦 、 ジスキネジー 、 オンオフ現象 、 回転性眩暈 、 体位性眩暈 、 パーキンソニズム増悪 、 ジストニア 、 知覚減退 、 失神 、 味覚消失 、 異常感覚 、 緊張亢進 、 舌麻痺 、 運動過多 、 ミオクローヌス 、 声が出にくい 、 口内乾燥 、 起立性低血圧 、 低血圧 、 高血圧 、 唾液増加 、 霧視 、 視覚障害 、 複視 、 羞明 、 眼精疲労 、 苦味 、 眼のちらつき 、 視力低下 、 不眠 、 異夢 、 悪夢 、 病的性欲亢進 、 不穏 、 不安 、 強迫性購買 、 抑うつ気分 、 うつ 、 錯覚 、 気分変動 、 パニック発作 、 病的賭博 、 食欲亢進 、 食欲不振 、 早朝覚醒 、 過食 、 体重増加 、 性欲減退 、 攻撃性 、 自殺念慮 、 失見当識 、 ねぼけ様症状 、 薬剤離脱症候群 、 無感情 、 疲労感 、 疼痛 、 神経過敏 、 気分高揚感 、 徘徊 、 暴食 、 健忘 、 悪心 、 便秘 、 腹部不快感 、 不快感 、 腹痛 、 消化不良 、 胃炎 、 嘔吐 、 体重減少 、 上腹部痛 、 腹部膨満 、 おくび 、 口内炎 、 イレウス 、 胃潰瘍 、 鼓腸放屁 、 プロラクチン低下 、 成長ホルモン上昇 、 脱水 、 血糖値上昇 、 動悸 、 房室性期外収縮 、 心室性期外収縮 、 心拍不整 、 尿閉 、 排尿頻回 、 勃起不全 、 尿蛋白陽性 、 末梢性浮腫 、 倦怠感 、 易刺激性 、 転倒 、 ほてり 、 口渇 、 胸痛 、 手がピリピリする 、 しゃっくり 、 呼吸困難 、 肺炎
基本情報
副作用
注意事項
相互作用
処方理由
添付文書
注意事項
病気や症状に応じた注意事項
禁止
過敏症
高度腎機能障害
透析
クレアチニンクリアランス30mL/min未満
慎重投与
幻覚
重篤な心疾患
腎機能障害
精神症状
低血圧症
妄想
注意
高度腎機能障害
腎機能障害
透析
抗パーキンソン剤と併用
クレアチニンクリアランス≧50mL/min
50mL/min>クレアチニンクリアランス≧30mL/min
クレアチニンクリアランスが30−50mL/min
クレアチニンクリアランスが30mL/min未満
投与に際する指示
高度腎機能障害
腎機能障害
透析
クレアチニンクリアランス≧50mL/min
50mL/min>クレアチニンクリアランス≧30mL/min
クレアチニンクリアランスが30−50mL/min
クレアチニンクリアランスが30mL/min未満
患者の属性に応じた注意事項
禁止
妊婦・産婦
原則禁止
授乳婦
慎重投与
高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
慎重投与
65歳以上の高齢者(65歳〜)
高齢者(65歳〜)
薬剤名 影響
カチオン輸送系を介して腎排泄される薬剤 ジスキネジー・幻覚等の副作用が増強
シメチジン ジスキネジー・幻覚等の副作用が増強
アマンタジン塩酸塩 ジスキネジー・幻覚等の副作用が増強
催眠・鎮静剤 作用が増強
エタノール摂取 作用が増強
ドパミン拮抗剤 本剤の作用が減弱
フェノチアジン系薬剤 本剤の作用が減弱
ブチロフェノン系製剤 本剤の作用が減弱
メトクロプラミド 本剤の作用が減弱
ドンペリドン 本剤の作用が減弱
抗パーキンソン剤 ジスキネジー・幻覚・錯乱等の副作用が増強
レボドパ ジスキネジー・幻覚・錯乱等の副作用が増強
抗コリン作用を有する薬剤 ジスキネジー・幻覚・錯乱等の副作用が増強
アマンタジン塩酸塩 ジスキネジー・幻覚・錯乱等の副作用が増強
ドロキシドパ ジスキネジー・幻覚・錯乱等の副作用が増強
エンタカポン ジスキネジー・幻覚・錯乱等の副作用が増強
セレギリン塩酸塩 ジスキネジー・幻覚・錯乱等の副作用が増強
ゾニサミド ジスキネジー・幻覚・錯乱等の副作用が増強
飲食物との相互作用
アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>

【日経DIクイズ】妊娠中の31歳の女性Sさんが、処方箋を手に来局しました。産婦人科診療所で新しい薬が処方されていたため、症状を確認したところ、Sさんはこう話しました。Illustration:山本(Shige)重也

(2019/11/21)

Monthly Selection ~ 日経DIプレミアム版より
幻覚・妄想が出現したパーキンソン病患者

進行期PD患者では非運動症状の出現や他疾患の合併により薬剤調整が必要になることも多い。症例6は、ネオドパストンやミラペックスのほか、トレリーフ(一般名ゾニサミド)やベシケア(コハク酸ソリフェナシン)などが処方されていたが(処方1)、幻覚や妄想が出現したため薬剤を変更した57歳男性…

(2019/10/16)

Monthly Selection ~ 日経DIプレミアム版より
65歳未満のパーキンソン病はL-ドパ以外も考慮

精神症状発現のリスクや、当面の症状改善の必要性は低いが、運動合併症リスクが高く発症年齢の低い症例(おおむね65歳未満)では、ドパミンアゴニストやMAO-B阻害薬などL-ドパ以外での治療開始を考慮する。

(2019/10/01)

佐古みゆきの「添付文書改訂ウオッチ」
ドパミン受容体作動薬に「薬剤離脱症候群」の注意追加

2019年8月5日~25日における主な添付文書改訂情報をお知らせします。ドパミン受容体作動薬の重要な基本的注意に「薬剤離脱症候群」に関する注意が追加されました。さらに「減量・中止」に関する基本的注意ついても追記されました。

(2019/09/05)

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
「幻覚が見える」という患者さんの相談を受けて

以前から薬局を利用してくださっている70代の女性。その日はやや憂鬱な面持ちで、ご主人と来局しました。

(2019/03/06)
用法・用量(添付文書全文)
プラミペキソール塩酸塩水和物として1日量0.375mg1日1回食後経口投与からはじめ、2週目に1日量を0.75mgとし、以後経過を観察しながら、1週間毎に1日量として0.75mgずつ増量し、維持量(標準1日量1.5〜4.5mg1日1回食後経口投与)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減ができるが、1日量は4.5mgを超えない。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤の投与は、少量から開始し、幻覚等の精神症状、消化器症状、血圧等の観察を十分に行い、慎重に維持量(標準1日量1.5〜4.5mg)まで増量する。
2.腎機能障害患者に対する投与法:腎機能障害患者(クレアチニンクリアランスが30−50mL/min)には、治療開始1週間は本剤0.375mgを隔日投与し、増量が必要な場合には患者の状態(精神症状、消化器症状、血圧等)や腎機能に注意しながら慎重に1週間毎に0.375mgずつ漸増する(なお、最大1日量は2.25mgとする)。また、透析患者を含む高度腎機能障害患者(クレアチニンクリアランスが30mL/min未満)に対しては状態を観察しながら速放錠である「プラミペキソール塩酸塩錠0.125mg、同0.5mg」を慎重に投与する。
クレアチニンクリアランス≧50mL/minの場合:1日1回投与、初回投与量は0.375mg×1回/日、最大1日量は4.5mg(4.5mg×1回)。
50mL/min>クレアチニンクリアランス≧30mL/minの場合:治療開始1週間は隔日投与、その後は1日1回投与、初回投与量は0.375mg×1回を隔日投与、最大1日量は2.25mg(2.25mg×1回)。
3.本剤の1日1回食後投与は、できるだけ同じ時間帯に服用する。

副作用(添付文書全文)
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).突発的睡眠:前兆のない突発的睡眠が現れることがあるので、このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行う。
2).幻覚、妄想、譫妄、錯乱、激越:幻覚(主に幻視)、妄想、譫妄、錯乱、激越が現れることがあるので、このような場合には、減量又は投与を中止するとともに、必要に応じて抗精神病薬を使用するなどの適切な処置を行う。
3).抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH):低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行う。
4).悪性症候群:本剤の急激な減量又は中止により、悪性症候群が現れることがあるので、観察を十分に行い、発熱、意識障害、無動無言、高度筋硬直、不随意運動、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、血清CK上昇(血清CPK上昇)等が現れた場合には悪性症候群の症状である可能性があるため、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等の適切な処置を行う。
5).横紋筋融解症:筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意する。
6).肝機能障害:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇、γ−GTP上昇、総ビリルビン上昇等の肝機能障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。
1).過敏症:(頻度不明)過敏症状。
2).皮膚:(頻度不明)皮膚そう痒症、発疹、多汗、脱毛症、アレルギー性皮膚炎、蕁麻疹、網状皮斑。
3).筋・骨格系:(頻度不明)筋痙縮、CK上昇(CPK上昇)、背部痛、筋肉疲労、筋力低下、筋骨格硬直、腰痛。
4).中枢・末梢神経系:(頻度不明)傾眠、浮動性眩暈、平衡障害、注意力障害、頭痛、過眠症、嗜眠、記憶障害、錯感覚、鎮静、振戦、ジスキネジー、オンオフ現象、回転性眩暈、体位性眩暈、パーキンソニズム増悪、ジストニア、知覚減退、失神、味覚消失、異常感覚、眩暈、緊張亢進、舌麻痺、運動過多、ミオクローヌス、声が出にくい。
5).自律神経系:(頻度不明)口内乾燥、起立性低血圧、高血圧、唾液増加。
6).感覚器:(頻度不明)霧視、視覚障害、複視、羞明、眼精疲労、苦味、眼のちらつき、視力低下。
7).精神神経系:(頻度不明)不眠、異夢、悪夢、病的性欲亢進、不穏、不安、強迫性購買、抑うつ気分、錯覚、気分変動、パニック発作、病的賭博、食欲亢進、食欲不振、早朝覚醒、過食(体重増加)、性欲減退、攻撃性、自殺念慮、失見当識、ねぼけ様症状、*薬剤離脱症候群(*無感情、*不安、*うつ、*疲労感、*発汗、*疼痛など)[*:異常が認められた場合には、投与再開又は減量前の投与量に戻すなど、適切な処置を行う]、神経過敏、気分高揚感、徘徊、暴食、健忘。
8).消化管:(頻度不明)悪心、便秘、腹部不快感、腹痛、消化不良、胃炎、嘔吐、体重減少、上腹部痛、腹部膨満、おくび、口内炎、イレウス、胃潰瘍、鼓腸放屁。
9).肝臓:(頻度不明)γ−GTP上昇。
10).内分泌:(頻度不明)プロラクチン低下、成長ホルモン上昇。
11).代謝:(頻度不明)脱水、血糖値上昇。
12).循環器:(頻度不明)低血圧、動悸、房室性期外収縮、心室性期外収縮、心拍不整。
13).泌尿器系:(頻度不明)尿閉、排尿頻回、勃起不全、尿蛋白陽性。
14).一般的全身障害:(頻度不明)末梢性浮腫、倦怠感、疲労感、脱力感、不快感、易刺激性、転倒、ほてり、口渇、胸痛、手がピリピリする。
15).呼吸器:(頻度不明)しゃっくり、呼吸困難、肺炎。

使用上の注意(添付文書全文)
(警告)
前兆のない突発的睡眠及び傾眠等がみられることがあり、また突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されているので、患者に本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、本剤服用中には、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意する。
(禁忌)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[動物(ラット)を用いた生殖発生毒性試験で、妊娠率低下、生存胎仔数減少及び出生仔体重低下が認められている]。
2.透析患者を含む高度腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者[副作用が発現しやすくなる恐れがある]。
3.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.幻覚、妄想等の精神症状又はそれらの既往歴のある患者[症状が増悪又は発現しやすくなることがある]。
2.腎機能障害のある患者[副作用が発現しやすくなる恐れがあり、また、本剤は主に尿中に未変化体として排泄される]。
3.重篤な心疾患又はそれらの既往歴のある患者[副作用が発現しやすくなる恐れがある]。
4.低血圧症の患者[症状が悪化することがある]。
5.高齢者。
(重要な基本的注意)
1.突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されている。突発的睡眠を起こした症例の中には、傾眠や過度の眠気のような前兆を認めなかった例あるいは投与開始後1年以上経過した後に初めて発現した例も報告されている。患者には本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意する。
2.特に投与初期には、眩暈、立ちくらみ、ふらつき等の起立性低血圧に基づく症状が見られることがあるので、本剤の投与は少量から開始し、血圧等の観察を十分に行い、また、これらの症状が発現した場合には、症状の程度に応じて、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行う。
3.本剤を他の抗パーキンソン剤と併用(レボドパ、抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ドロキシドパ、エンタカポン、セレギリン塩酸塩、ゾニサミド)した場合、ジスキネジー増強、幻覚増強、錯乱増強等の副作用が増強することがあるので、これらの副作用が現れた場合には、他の抗パーキンソン剤又は本剤を減量又は投与を中止するとともに、本剤を他の抗パーキンソン剤と併用(レボドパ、抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ドロキシドパ、エンタカポン、セレギリン塩酸塩、ゾニサミド)し、精神症状が見られた場合には、抗精神病薬の投与を考慮する。
4.本剤の減量、中止が必要な場合は、漸減する(急激な減量又は中止により、悪性症候群を誘発することがあり、また、ドパミン受容体作動薬の急激な減量又は中止により、薬剤離脱症候群(無感情、不安、うつ、疲労感、発汗、疼痛などの症状を特徴とする)が現れることがある)。
5.レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されているので、このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。また、患者及び家族等に病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害の症状について説明する。
6.本剤の有効成分は、速放錠である「プラミペキソール塩酸塩錠0.125mg、同0.5mg」と同一であるが、用法・用量が異なることに注意する。また、「プラミペキソール塩酸塩錠0.125mg、同0.5mg」から本剤へ切り替える場合には、翌日から切り替え可能であるが、十分に患者の状態を観察する。
(相互作用)
本剤は、肝薬物代謝酵素チトクロームP−450による代謝をほとんど受けず、主に尿中に未変化体のまま排泄される。
併用注意:
1.カチオン輸送系を介して腎排泄される薬剤(シメチジン、アマンタジン塩酸塩)[ジスキネジー・幻覚等の副作用が増強することがあるので、このような場合には、本剤を減量する(カチオン輸送系を介して腎排泄される薬剤との併用により、双方あるいはいずれかの薬剤の腎尿細管分泌が減少し、腎クリアランスが低下することがある)]。
2.鎮静剤、アルコール[作用が増強する恐れがある(機序は明らかではないが、本剤との併用により作用増強の可能性が考えられる)]。
3.ドパミン拮抗剤(フェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤、メトクロプラミド、ドンペリドン)[本剤の作用が減弱する恐れがある(本剤はドパミン作動薬であり、併用により両薬剤の作用が拮抗する恐れがある)]。
4.抗パーキンソン剤(レボドパ、抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ドロキシドパ、エンタカポン、セレギリン塩酸塩、ゾニサミド)[ジスキネジー・幻覚・錯乱等の副作用が増強することがある(相互に作用が増強することがある)]。
(高齢者への投与)
1.65歳以上の高齢者で非高齢者に比し、幻覚等の精神症状の発現率が高くなることがあるので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する(幻覚等の精神症状が現れた場合には、減量又は投与を中止するとともに、必要に応じて抗精神病薬を使用するなどの適切な処置を行う)。
2.本剤は主に尿中に未変化体のまま排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しない[妊娠中の婦人に対する使用経験がなく、安全性は確立していない。なお、動物(ラット)を用いた生殖発生毒性試験で、次のことが認められている]。
1).受胎能及び一般生殖能試験(Seg.1)(2.5mg/kg)で、血清プロラクチン濃度の低下に基づく妊娠率低下が認められている。
2).器官形成期投与試験(Seg.2)(1.5mg/kg)で、血清プロラクチン濃度の低下に基づく生存胎仔数減少が認められている。
3).周産期及び授乳期投与試験(Seg.3)(0.5mg/kg以上)で、血清プロラクチン濃度の低下に基づく出生仔体重低下が認められている。
2.授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[ヒトにおいてプロラクチン分泌抑制することが報告されており、乳汁分泌抑制する可能性があり、なお、動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(過量投与)
1.症状:本剤の過量投与により、悪心、嘔吐、過度の鎮静、運動過多、幻覚、激越、低血圧等の症状の発現が予想される。
2.処置:過量投与時、精神症状が見られた場合には、抗精神病薬の投与を考慮し、また、胃洗浄、活性炭の使用、輸液の点滴静注、心電図モニター等の適切な処置とともに、一般的な支持療法も考慮する(なお、血液透析による除去は期待できない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:
1.本剤は徐放性製剤であるため、割ったり、砕いたりしないで、そのまま噛まずに服用するよう指導する[本剤の徐放性が失われ、過量投与となる恐れがある]。
2.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
3.本剤は湿度の影響を受けやすいため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導する。
(その他の注意)
ラットのがん原性試験(24カ月間混餌投与)において、2mg/kg/日以上の投与量で網膜変性増加が報告されている。但し、ヒトにおいて本剤を含む抗パーキンソン剤と網膜変性との関連性は認められなかったとの臨床試験成績が報告されている。
(取扱い上の注意)
安定性試験:PTP包装(PTPシートをアルミピロー包装)したものを用いた加速試験(40℃75%RH、6カ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
(保管上の注意)
開封後は湿気を避けて保存する。

ドパミン放出促進薬(アマンタジン)

ドパミン放出促進薬(アマンタジン)の解説
薬の解説
種類一覧
薬の解説
薬の効果と作用機序
脳内でのドパミンによる神経伝達を増強しパーキンソン病における手足の震えや筋肉のこわばりなどを改善する薬
パーキンソン病は脳内のドパミンが不足しておこる
神経細胞からのドパミンの放出を促進させれば脳内のドパミン量を増やせる
本剤は神経細胞からのドパミン放出促進など脳内のドパミンによる神経伝達を強める作用をもつとされる
脳梗塞後遺症に伴う意欲や自発性の低下などへも使用される場合もある
認知症における陰性症状(無気力、無言など)の改善に使用される場合もある
詳しい薬理作用
パーキンソン病は脳内のドパミンが不足しておこり、手足の震えや筋肉のこわばりなどがあらわれる。

神経細胞にはドパミンが蓄えられていて、この蓄えられているドパミンを放出できれば脳内のドパミン量を増やすことができる。また、ドパミンの合成を促進できれば脳内のドパミン量を増やすことができる。

本剤(アマンタジン)は脳内で神経細胞からのドパミン放出やドパミンの合成を促進させる作用などをあらわすとされ、脳内のドパミンによる神経伝達を強めることでパーキンソン病の症状を改善する。また本剤はノルアドレナリンやセロトニンといった脳内の神経伝達物質の神経系にも影響を及ぼすことで、高次中枢神経系に対する機能改善作用により、意欲の低下や自発性の低下などの改善効果も期待できるとされる。脳梗塞後遺症に伴う意欲や自発性低下、認知症における陰性症状(無気力、無言、うつ状態など)の改善などに使われることも考えられる。

なお、アマンタジンは元々抗ウイルス薬として開発された経緯があり、A型インフルエンザに対して抗ウイルス作用をあらわすことが確認されているが、B型インフルエンザウイルスには無効とされ、オセルタミビル(主な商品名:タミフル)などのノイラミニダーゼ阻害薬などの抗インフルエンザ薬が主流となっている現在では本剤がインフルエンザ治療薬として使われるケースはかなり稀といえる。

主な副作用や注意点
精神神経系症状
幻覚、妄想、眠気、不安、不随意運動などがあらわれる場合がある
消化器症状
便秘、食欲不振、吐き気、下痢などがあらわれる場合がある
悪性症候群
頻度は非常に稀である
他の原因がなく高熱が出る、汗をかく、よだれが出る、脈が速くなるなどがみられる場合がある
上記のような症状が同時に複数みられた場合などは放置せず、医師や薬剤師に連絡する

4)塩酸アマンタジン
塩酸アマンタジン(商品名:シンメトレル)は元々抗ウイルス薬として開発され、A型インフルエンザの治療薬としても使われています。線条体でのドパミン放出を促す働きがあるほか、ジスキネジアを抑制する効果が知られています。ただし全ての患者さんに有効なわけではなく、また副作用として幻覚や妄想が出やすいので注意が必要です。特に腎機能低下のある方では用量を減らす必要があります。

α-シヌクレイン

α-シヌクレイン
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SNCA
Alpha-synuclein 2005.png
PDBに登録されている構造
PDB オルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
[表示]PDBのIDコード一覧
識別子
記号 SNCA, NACP, PARK1, PARK4, PD1, synuclein alpha
外部ID OMIM: 163890 MGI: 1277151 HomoloGene: 293 GeneCards: SNCA
[隠す]遺伝子の位置 (ヒト)
4番染色体 (ヒト)
染色体 4番染色体 (ヒト)[1]
4番染色体 (ヒト)SNCA遺伝子の位置SNCA遺伝子の位置
バンド データ無し 開始点 89,700,345 bp[1]
終点 89,838,315 bp[1]
[表示]遺伝子の位置 (マウス)
[隠す]RNA発現パターン
PBB GE SNCA 204466 s at fs.png

PBB GE SNCA 204467 s at fs.png
さらなる参照発現データ
[表示]遺伝子オントロジー
オルソログ
種 ヒト マウス
Entrez
6622

20617

Ensembl
ENSG00000145335

ENSMUSG00000025889

UniProt
P37840

O55042

RefSeq
(mRNA)
[表示]NM_000345
NM_001146054
NM_001146055
NM_007308
NM_001375285
NM_001042451
NM_009221

RefSeq
(タンパク質)
[表示]NP_000336
NP_001139526
NP_001139527
NP_009292
NP_001362214
NP_001035916
NP_033247

場所
(UCSC) Chr 4: 89.7 – 89.84 Mb Chr 4: 60.73 – 60.83 Mb
PubMed検索 [3] [4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト 閲覧/編集 マウス
α-シヌクレイン (あるふぁ-しぬくれいん) はSNCA 遺伝子によってエンコードされるアミノ酸140残基からなるタンパク質[5][6][7]。

このタンパクの断片が、アルツハイマー病に蓄積するアミロイド中の (主な構成成分であるアミロイドベータとは別の) 成分として発見され、もとのタンパク質がNACP (Non-Abeta component precursor 非アミロイド成分の前駆体) と命名された。後にこれがシビレエイ属のシヌクレインタンパクと相同であることがわかり、ヒトα-シヌクレインと呼ばれるようになった。

α-シヌクレインの蓄積は、パーキンソン病をはじめとする神経変性疾患 (いわゆるシヌクレイノパチー) の原因とされている[8][9]。


目次
1 組織発現
2 機能
2.1 脂質膜との相互作用
3 アミノ酸配列
4 自己タンパク質分解活性
5 臨床的重要性
6 タンパク質間相互作用
7 関連項目
8 出典
9 外部リンク
組織発現
α-シヌクレインは主として神経組織内にみられる機能不明のタンパク質であり、細胞質中のタンパク質の約1%にのぼる[10]。α-シヌクレインは主に大脳新皮質、海馬、黒質、視床および小脳に発現する。主として神経細胞内に存在するが、グリア細胞内でも見られる[11]。メラニン細胞では、SNCA遺伝子の発現を小眼球症関連転写因子 (microphthalmia-associated transcription factor, MITF) が調節している可能性がある[12]。

α-シヌクレインが哺乳類の神経細胞体の核周辺にも広く存在していることがわかっており、このタンパク質が核内で何らかの役割を果たしている可能性が考えられる[13]。しかしむしろシナプス前終末で圧倒的に多くみられ、脂質二重膜に結合しあるいは細胞質中に遊離して存在するが[14][15]、膜結合型のものは約15%程度にすぎない[16]。

α-シヌクレインは神経細胞のミトコンドリア内部に局在することが明らかになってきた[17]。嗅球、海馬、線条体、黒質、視床では細胞質・ミトコンドリア内部にともに高濃度のα-シヌクレインが存在するが、一方大脳皮質と小脳では細胞質には豊富に存在するもののミトコンドリア内部には少ない、あるいはほとんど存在しない[18]。ミトコンドリア内部のα-シヌクレインが、内膜上に局在していること、そして濃度依存的にミトコンドリア呼吸鎖の複合体Iに対して阻害的に作用することもわかっている。これらのことから、もともとミトコンドリア内部でのα-シヌクレイン発現のしかたは脳内の部位によって異なり、この発現の程度が、ミトコンドリア機能に影響し、また神経変性を起こしやすくなる潜在的因子である可能性がある[18]。

SNCA遺伝子の選択的スプライシングによって、少なくとも3種のアイソフォーム (アミノ酸残基の配列は多少異なるが、働きそのものは変わらないタンパク質en) が産生される[9]。よく研究されている主要なものは140アミノ酸残基からなるアイソフォームで、遺伝子すべてが翻訳される。その他エクソン3が欠けたα-シヌクレイン126 (41-54残基がない) や、エクソン5を欠いたα-シヌクレイン112[19] (103-130残基がない) などがある[9]。

機能
学習に伴うシナプス再構築の際に、α-シヌクレインのシナプス前終末における数が特異的に上方制御 (ある刺激によって遺伝子発現が加速し、タンパク質産生が増加する調節) される[20]。α-シヌクレインはチューブリンと相互作用し[8]、(タウタンパクのように) 微小管結合タンパクとなりうる活性を持つことが示されている[21]。

SNAREタンパク質複合体 (神経伝達物質放出において、シナプス小胞と細胞膜の融合にかかわる物質) の形成に際して、α-シヌクレインが分子シャペロンとして働いている可能性が示唆されている[22][23]。特に、N末端ドメインで細胞膜のリン脂質と、C末端ドメインでシナプトブレビン-2 (SNAREタンパクの一種) と同時に結合するが、これはシナプス活性化の際には特に重要である[24]。α-シヌクレインが神経細胞のゴルジ装置や小胞輸送の機能にかかわっている、という証拠は増えつつある[25]。

脂質膜との相互作用
α-シヌクレインと膜の相互関係や、膜の合成と再生へのかかわりについても証拠が蓄積されつつある。酵母ゲノムスクリーニングで、脂質代謝にかかわる酵素の中にα-シヌクレインの毒性を増強するものがあることもわかった[26]。逆にα-シヌクレインの発現レベルは、脂質二重層内にある脂肪酸の、粘度と相対的な量に影響している[27]。

α-シヌクレインは脂質膜の負に帯電した表面に直接結合し[27]、単層小胞に結合した状態では伸展したαヘリックス構造をとる[28]。また小さな小胞に結合する傾向があり[29]、脂質膜に結合することによって二重膜構造を変化させ、小さな小胞を形成させるという複雑な効果を及ぼす[30]。すなわち負の電荷をもつ小胞の膜を折り曲げて、大きな小胞から細い環を形成する[31]。膜における抗酸化活性を持つ可能性も指摘されている[32]。


パーキンソン病患者の黒質領域の光学顕微鏡写真。レビー小体、レビー神経突起を異なる倍率で示す
アミノ酸配列
α-シヌクレインの一次構造は、通常次の3つのドメインから構成される

第1-60残基:両親媒性のN末端領域で、共通配列 KTKEGV (リシン-スレオニン-リシン-グルタミン酸-グリシン-バリン) を含む11残基の不完全な7回繰り返しが中心である。この配列はアポリポタンパク質の脂質結合領域に相同で、αヘリックス構造をとりやすい[33]。
61-95残基:この中間部は疎水性領域で、非アミロイド成分 (non-amyloid component NAC) と呼ばれるタンパク凝集する部分である[5]。
96-140残基:酸性度が高くプロリンを豊富に含む領域で、特定の構造をとらない。ある種のキナーゼによるチロシン125とセリン129のリン酸化が、α-シヌクレインの機能調節に関与している[34][35][36]。
自己タンパク質分解活性
インビトロでα-シヌクレインをインキュベートする (恒温に保つ) と、自己分解して低分子量の様々な断片を生成することがわかる (高速液体クロマトグラフィー、高分解能イオン移動度質量分析器を用いた検出による)[37]。もとの14.46kDa (キロダルトン) のタンパクから多数の断片が生じることが分かっており、例えばC末端やN末端が切断されてできる12.16kDaの断片 (14-133アミノ酸残基) 、10.44kDaの断片 (40-140アミノ酸残基) およびC末端の断片である7.27kDa (72-140) がある)[37]。7.27kDaの断片はNAC領域の大部分を含んでおり、未分解のα-シヌクレインに比べてずっと速く凝集する。これらの分解産物が生体内 (インビボ) でも、α-シヌクレイン凝集に対して仲介・補助的に働いている可能性がある。

臨床的重要性

パーキンソン病患者の病理標本。レビー小体のα-シヌクレイン陽性染色
α-シヌクレインは長らく可溶性の天然変性タンパク質であると考えられてきたが、変異のない場合は安定な折りたたまれた4量体を形成し、凝集抵抗性を持つと思われる知見が得られている[38]。にもかかわらず、パーキンソン病・レビー小体型認知症[39]・多系統萎縮症[40]のような疾患では、レビー小体に代表される不溶性の原線維を形成するため、これらの疾患はシヌクレイノパチーと呼ばれる。α-シヌクレインはレビー小体中の[フィラメント]として代表的な構造体だが、レビー小体中にタウタンパク質が存在したり[41]、また同一封入体中にα-シヌクレインとタウタンパク質のフィラメントがそれぞれ集合して存在していることもある[42]。病的なα-シヌクレインはまた、孤発性および家族性アルツハイマー病のどちらの場合にもみられる[43]。

α-シヌクレインの凝集メカニズムについては、かなり不明な点が多いが、凝集の前駆体としてまずβ構造に富む中間構造物を形成し、その後レビー小体になるという証拠も存在する.[44]。天然変性、αヘリックス、βシートに富む構造のそれぞれが混在し、平衡状態にあることを示唆する1分子レベルの研究もある。凝集を促進することがわかっている条件 -A30P (30番目のアミノ酸がアラニンからプロリンに変化する) 点変異やイオン強度の上昇といった緩衝液の変化- の下では、平衡状態が移動してβ構造の量が著しく増加することから、β構造が病的な凝集に関与していることが考えられる[45]。α-シヌクレイン凝集が関与する疾患に対する治療戦略は様々考えられるが、凝集の阻害物質を使用する方法は重要である。例えばクミンアルデヒドは、低分子ながらα-シヌクレインの原線維化を阻害することが示されている[46]。エプスタイン・バール・ウイルスもこれらの病態に関与している[47]。

家族性パーキンソン病の中に、α-シヌクレインをコードする遺伝子が変異している稀なタイプが存在する。A53T[48] (53番目のアラニンがスレオニンに)、A30P[49] (30番目のアラニンがプロリンに)、E46K[50] (46番目のグルタミン酸がリシンに) の3つの点変異がこれまでに同定されているほか、遺伝子重複 (二重複、三重複) も家族性パーキンソン病の原因となることがわかっている[51] (こちらの方が点変異よりも数は多い)。このように、α-シヌクレインの変異によってアミロイド類似の原線維形成が起こり、パーキンソン病の原因となることがある。

以前までの抗ユビキチン抗体に代わって、抗α-シヌクレイン抗体 (リン酸化α-シヌクレイン特異抗体) がレビー小体免疫染色のゴールドスタンダードとして用いられるようになっている[52]。

α-シヌクレインの断片の中には、タウオパチー (タウタンパク質が原因となる疾患群) に関与しているものがある[53]。


α-シヌクレイン毒性の機序[54] :中央の図はタンパク質凝集の主要経路を表している。α-シヌクレインの単量体は可溶性の天然変性形態だが、膜に結合してαヘリックス様の形態になることもできる。細胞内ではこの2形態が平衡状態にあると考えられるが、証明はされていない。折りたたみの解けた単量体はまずβシート様の相互作用によって安定するオリゴマーとなり、さらに高分子量の不溶性原線維となることが、試験管内では明らかになっている。また細胞内の環境では脂質の存在によってオリゴマー形成が促進され、α-シヌクレインも環状の細孔 (ポア) のような構造となって膜と作用することがわかっている。神経内部でα-シヌクレインが沈着しレビー小体のように病的な構造となるのは、おそらく末期の現象である。
左図は、以上の経路における既知の修飾である。神経内部の電気的活性はα-シヌクレインと小胞との結合状態を変化させ、またPLK2 (polo-like kinase, 細胞周期の調節に関係するセリン-スレオニンキナーゼの一種) を刺激してセリン129をリン酸化する。これ以外のプロテインキナーゼの関与を主張する説もある。リン酸化以外には、カルパインによる切断や、おそらくNO (一酸化窒素) をはじめ炎症反応中に存在する活性窒素種(Reactive nitrogen species)なども凝集性を高めるような修飾を行う。レビー小体のユビキチン化 (小さな黒丸で図示) も、おそらくは沈着の2次的過程である。
右図は、α-シヌクレインによる毒性の細胞内標的の仮説である。上から順に、小胞体-ゴルジ装置輸送 (輸送が阻害され、小胞体ストレスとゴルジ装置の断片化が起きる)、シナプス小胞 (神経伝達物質の放出が減少)、ミトコンドリア(エネルギー産生が傷害され、アポトーシスを誘導する)、およびリソソームとその他のタンパク分解機構 (シャペロン介在性オートファジーの基質蓄積、プロテアソーム傷害)。いずれの場合も、括弧内に示すような有害な影響を及ぼすと考えられている。ただしいずれの場合も、神経毒性に関して必要十分に説明し得るかは、はっきりしていない。
タンパク質間相互作用
α-シヌクレインは、以下の分子と相互に作用する。

ドーパミン輸送体[55][56]
パーキン[57][58]:家族性パーキンソン病の原因となるリガーゼの一種
ホスホリパーゼD1[59]
シンフィリン-1 (SNCAIP)[60][61][62][63]
タウタンパク質[64][65]
アミロイドベータタンパク質[66]
関連項目
コントゥルシ・テルメ - α-シヌクレインの遺伝子変異による家族性パーキンソン病の家系が存在するイタリアの村
TMAO - 凝集を抑制するオスモライト


嗅球(きゅうきゅう、英: olfactory bulb、羅: bulbus olfactorius)は、嗅神経入力を受け、嗅覚情報処理に関わる、脊椎動物の脳の組織。終脳の先端に位置する。副嗅球と区別する際には特に主嗅球(main olfactory bulb)という。

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ヒトの脳を腹側から見た図。赤い部分の先端が嗅球。アンドレアス・ヴェサリウスのFabrica、1543年。

パーキンソン病の根本的治療に大きく近づく新規核酸医薬の開発

パーキンソン病の根本的治療に大きく近づく新規核酸医薬の開発
令和元年5月21日 プレスリリース

大阪大学
日本医療研究開発機構(AMED)

本研究成果のポイント
パーキンソン病※1の発症に関わるタンパク質のαシヌクレイン※2の蓄積を抑制する核酸医薬※3を新たに開発
これまで病気の発症・進行を抑制する根本的な治療法は存在せず、治療法開発に新展開をもたらす成果
パーキンソン病だけでなく、αシヌクレインの蓄積が原因である認知症の治療への応用にも期待
概要
大阪大学大学院医学系研究科の望月秀樹教授(神経内科学)らの研究グループは、同大学院薬学研究科創薬センター、東京医科歯科大学脳神経病態学らのグループと共同研究で、遺伝性パーキンソン病※4の原因であるαシヌクレインタンパク質の蓄積を抑制する核酸医薬を新たに開発し、パーキンソン病の症状を改善することを動物モデルにおいて証明しました。今回開発した核酸医薬は、生体内での安定性が高く、αシヌクレインmRNAに特異的に結合し分解することでタンパク質の蓄積を抑制します(図1)。
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これまで、パーキンソン病の発症や進行を遅らせる根本的治療法は確立していませんでしたが、本研究グループの研究成果および研究手法が、今後のパーキンソン病の画期的な治療法になるものと期待されます。

なお、本研究成果は英国科学雑誌「Scientific Reports」に、5月21日(火)18時(日本時間)に公開されます。

図1:新規核酸医薬
シヌクレインのメッセンジャーRNA(mRNA)を断片化して、タンパク質の合成を抑制
研究の背景
パーキンソン病は世界で約1千万人の人々が罹患している神経疾患で、日本では1000人に1〜1.5人、60歳以上では100人に1人が発症していると言われています。しかしながら、パーキンソン病に対して、ドパミン製剤など症状を改善する治療薬は存在しますが、進行を抑制する根本的な治療法は存在しません。そのため、寝たきりの原因となるなど、大きな社会問題になっています。全世界でパーキンソン病の進行を抑制する治療法の開発が期待されています(図2)。

パーキンソン病は神経細胞にαシヌクレインタンパク質が蓄積することで発症すると考えられています。望月教授らの研究グループでは、遺伝性パーキンソン病の原因であるαシヌクレインをターゲットとする核酸医薬を開発し、αシヌクレインタンパク質の蓄積を抑制することを目的としました。

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図2:パーキンソン病の従来の治療法とシヌクレイン抑制核酸の比較
今回の成果
今回、望月教授らの研究グループは、パーキンソン病の原因であるαシヌクレインタンパク質の蓄積を抑制するため、αシヌクレインのタンパク質の合成を阻害する核酸医薬を開発しました。通常、核酸は細胞外では速やかに分解されますが、今回開発した核酸医薬は核酸を人工的に修飾することで生体内での安定性を獲得しました。パーキンソン病モデルマウスを用いてこの薬剤の有効性を調べたところ、αシヌクレインの蓄積を抑制し、本来パーキンソン病モデルマウスに見られる行動障害を改善することを確認しました。

本研究成果が社会に与える影響(本研究成果の意義)
本研究成果は臨床での投与法に近い方法で効果を発揮することから、遺伝性パーキンソン病や孤発性パーキンソン病の有効な治療法として大変期待されます。また、異常シヌクレインの蓄積によって生じることが知られている、レヴィー小体型認知症や多系統萎縮症認知症などの神経疾患への応用も期待されます。

用語解説
※1 パーキンソン病
手足のふるえ、動きの鈍さ、体のこわばり、転びやすさを主な運動症状とする進行性の神経変性疾患である。
※2 αシヌクレイン
神経細胞内に存在するタンパク質で、機能は不明である。αシヌクレインが異常に蓄積することでパーキンソン病を引き起こすと考えられている。αシヌクレインの異常な蓄積は、パーキンソン病だけでなく、認知症などの幅広い神経疾患も引きおこすとされている。
※3 核酸医薬
デオキシリボ核酸(DNA)やリボ核酸(RNA)が連なっており、標的物質を分解することで、病気の発症を抑制する作用をもつ。こうした形状をもつ核酸医薬は、ハンチントン病や筋強直性ジストロフィーなど、ほかの神経筋疾患への治療応用が進んでいる。
※4 遺伝性パーキンソン病
パーキンソン病はおよそ90%が孤発性パーキンソン病で、残りの10%が遺伝性パーキンソン病とされている。遺伝性パーキンソン病の一つに、シヌクレイン遺伝子の重複が認められるPARK4が存在する。過剰に産生されたαシヌクレイン蛋白質が蓄積・凝集することがパーキンソン病の原因とされている(図3)。
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図3:孤発性パーキンソン病と遺伝性パーキンソン病
どちらもαシヌクレインの神経細胞内への蓄積が発症と進行に関与
特記事項
本研究成果は、2019年5月21日(火)18時(日本時間)に米国科学誌「Scentific Reports」(オンライン)に掲載されます。

タイトル
“Amido-bridged nucleic acid (AmNA)-modified antisense oligonucleotides targeting α-synuclein as a novel therapy for Parkinson’s disease”
著者名
Takuya Uehara1, Chi-Jing Choong1, Masayuki Nakamori1, Hideki Hayakawa1, Kumiko Nishiyama1, Yuuya Kasahara2,4, Kousuke Baba1, Tetsuya Nagata3, Takanori Yokota3, Hiroshi Tsuda1, Satoshi Obika2,4 & Hideki Mochizuki1
所属
大阪大学 大学院医学系研究科 神経内科学
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所
東京医科歯科大学 脳神経病態学
大阪大学 大学院薬学研究科 創薬センター
本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)難治性疾患実用化研究事業(研究開発課題:シヌクレイン抑制AmNA核酸によるパーキンソン病の治療研究)の一環として行われました。

患者様またはご家族の方へのご説明
本研究はマウスを用いた有効性試験を終えた段階です。大型動物での有効性や安全性を確認していく必要があり、実用化にはまだかなり時間がかかるのが現状です。

治験の開始時期はいつか。
どうすれば治験に参加できるのか。
現在の研究の進捗状況は。(薬の承認等)
といった進捗につきましては、機会の折にご報告させて頂きます。

ご病気のご相談や神経内科外来受診につきましては、大阪大学医学部付属病院の外来受診のご案内を参照して頂きますようにお願い致します。
外来診療のご案内(大阪大学医学部付属病院のHP) PDF

お問い合わせ先
本件に関するお問い合わせ先
大阪大学大学院 医学系研究科 神経内科学
TEL:06-6879-3571 FAX:06-6879-3579
E-mail:hmochizuki"AT"neurol.med.osaka-u.ac.jp

AMED事業に関するお問い合わせ先
日本医療研究開発機構 戦略推進部 難病研究課
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-1
電話:03-6870-2223
E-mail:nambyo-info"AT"amed.go.jp

※E-mailは上記アドレス“AT”の部分を@に変えてください。

パーキンソン病の薬

1.レボドパ製剤(合剤)
メネシット
ネオドパストン
イーシー・ドパール
ネオドパゾール
マドパー

2.アゴニスト(ドパミン受容体刺激薬)
麦角系
パーロデル
ペルマックス
カバサール
非麦角系
ドミン
ビ・シフロール
レキップ

3.マオB阻害薬
エフピー

4.塩酸アマンタジン
シンメトレル

5.抗コリン薬
アーテン

6.ドロキシドパ
ドプス

7.コムト(COMT)阻害薬
■コムタン -2007年に新たに発売された薬-
コムト(COMT)阻害薬として日本では初めて発売された薬です。日本では07年4月に発売さました。
一般名をエンタカポンといいます。
エルドパが脳に入る前に分解されるのを防いで脳の中に入るエルドパの量を増やします
エルドパ製剤の効果が短くなってきたとき(ウエアリング オフ)にエルドパの効果を延ばす働きがあります。
コムタンのみ服用しても効果はありません。必ずエルドパ製剤と一緒にのむ必要があります。
副作用はエルドパ製剤などと同じでエルドパ製剤がおおく働いているときにみられるジスキネジアなどがあります。このときは一緒にのんでいるエルドパ製剤を減らすのが一つの手です。
尿がオレンジ色になることがありますが、体には害はありません。この着色は衣服につくととれにくいようです。

パーキンソ病のお薬の副作用

■パーキンソン病のお薬の副作用はどんなのがあるでしょうか
比較的のみ始めて初期に多いのが吐き気です。そのためレボドパ製剤など初めてのまれる場合は、吐き気止めの薬を一緒にのんでもらうことがあります。アゴニストの場合は、効果がでる量まで徐々に増やしていきます。
また眠気をきたすこともあります。眠気の中には“突発性睡眠発作”といって急に眠ってしまうことがあります。車を運転されている場合にはこのようなことがおこらないか注意が必要です。

その他には頻度は低いのですが起立性低血圧、や足のむくみ(浮腫)などがあります。
また最近欧米で麦角系のアゴニストを服用している患者さんで心臓の弁膜症が報告されています。

長期にお薬をのんでいる患者さんでは幻覚が生じるころがあります。幻覚については長期にお薬を服用しているときにみられる問題ー幻覚についてーをみてください。


長期にパーキンソン病のお薬を服用している時にみられる問題

パーキンソン病のお薬も始めはよく効いていても長くのんでいるといろいろな問題がみられることがあります。

■長期にパーキンソン病のお薬を服用している時にみられる問題
 ー運動症状についてー
1.最近レボドパ薬の効果が短くなってきたのですがーウエアリング・オフについて
レボドパ製剤を長く服用していると次第に効いている時間が短くなって切れている時間帯がみられることがあります。これをウエアリング・オフといいます。例えばレボドパ製剤をのんで3時間位すると効果が切れてきてまたお薬を飲むと30分ぐらいすると効いてくるといった具合です。

2.そのときはどのようにしたらいいのですか
いくつかのやり方がありますが、1つはマオB阻害薬を使ってみます。あるいはアゴニストを増量してみます。確実なのはレボドパ製剤の回数を増やすことです。たとえば3時間で効果が切れてしまうのであれば3時間ごとにのむといったのみ方です。その場合はレボドパ製剤の一日の錠数が増えることになります。

3.食後にのまなくてもよいのですか
レボドパ製剤は効果のきれる時間帯がでるようであればそれに合わせて服用して構いません。とくにレボドパを飲んでもなかなか効かない場合は空腹時に飲んでみることを試してみます。 空腹時の方がお薬の吸収がよいのです。

4.その他にどんな問題がおきることがありますか
体や手足がくねくねと勝手に動くことがあります。これはジスキネジアとよばれる不随意運動です。不随意運動というのは自分の意思ではなく、すなわち随意ではなくて勝手に体が動いてしまうことを言います。振戦 (ふるえ)も不随意運動です。

5.ジスキネジアがでた時はどうしたらよいでしょう
ジスキネジアはおおくはレボドパ製剤に対して脳が敏感に反応するようになって、効きすぎて出ることが多いのです。だからレボドパの量を少なくすればジスキネジアも大抵少なくなります。しかし、レボドパを1回に1錠のんでいてジスキネジアがでている場合にレボドパを半錠に減らすとジスキネジアは無くなるが、レボドパの効果がでなくて動けないこともあります。だからまず、マオB阻害薬を飲んでいる場合はそれを減量・中止してみます。それでもジスキネジアが出ている場合はアゴニストを服用していればそれを減量してみます。いずれにしろお薬を減らすので、動きにくくなることがあります。そのため多少のジスキネジアで患者さんにとってトラブルになっていなければ特にお薬はいじらなくてもよいです。また塩酸アマンタジンを服用することによってジスキネジアが軽減することもあるので試してみてもよいでしょう。

■長期にパーキンソン病のお薬を服用している時にみられる問題
 ー幻覚についてー
1.幻覚がでることがあると聞きましたが、どのようなものですか
パーキンソン病のお薬を長くのんでいると、幻覚がでることがあります。普通は“ないものがみえる”といった幻視です。例えば家の中に子供がいるといったり、あるいは小さな虫がみえるといったものです。幻視も本人が幻視と自覚して余り気持ち悪がることがなければ見過ごしていてもいいでしょう。でも、例えばご飯のうえに虫がいるので食べられないとか、あるいは現実と区別がつかなくなるといった状況では幻視をなくすようにします。

2.幻覚をなくすにはどのようにしたらいいですか
パーキンソン病のお薬はどれも幻覚を誘発させる可能性があります。幻覚がでている患者さんは複数の種類のパーキンソン病薬をのまれている方が多いので、徐々に量を減らして薬の種類を少なくします。減らすのは抗コリン薬、ドロキシドパ、塩酸アマンタジン、マオB阻害薬などから減量・中止していきます。それでも幻覚がコントロールできなければアゴニストを減量し、場合によっては中止しレボドパ製剤のみとします。

もっと詳しく

パーキンソン病(病気の経過と困った症状)


パーキンソン病は、病気そのものが直接の原因で亡くなることはありません。現在では、発症が60歳以降であれば、寿命は健康な人とほとんど変わらなくなってきました。 パーキンソン病は、発症から20年の間に一般的に下図のような経過をたどるとされています。ただし、適切な対応をすることによって、病気の進行を緩やかにすることもできます。

Fahn S: Ann NY Acad Sci 991: 1-14, 2003/Kempster PA et al: Brain 130: 2123-2128, 2007より作成
武田篤 (柏原健一ほか編) : みんなで学ぶパーキンソン病. 南江堂, 東京, pp21, 2013.一部改変
※出現する症状や病気の進行は、それぞれの患者さんで異なります。
近年、さまざまな治療薬が開発され、早い段階から専門医による治療を続けることにより症状のコントロールが可能で、安定して過ごせる期間が長くなってきました。とくに治療を始めて数年間は、L-ドパをはじめとするパーキンソン病治療薬を服用すれば、ほぼ1日中症状は良くなります。(治療を開始してしばらくの間は、薬が良く効くことから「ハネムーン期間」と呼ばれます。一般に3〜5年は、とてもうまく症状をコントロールできます。)

一方で、病気が進行してくると、困った症状が出てくることがあります。比較的多くみられるのは、 ウェアリングオフ現象や ジスキネジアと呼ばれる症状です。このような困った症状を運動合併症と言い、運動合併症が現れるようになって以降を進行期パーキンソン病と呼びます。

進行期パーキンソン病に対しては、従来の経口剤や貼付剤の治療だけでなく、装置(デバイス)を使ったデバイス補助療法*(DAT)といった治療による症状のコントロールを考慮します。
現在、日本で行えるデバイス補助療法は、L-ドパ持続経腸療法と脳深部刺激療法(DBS)の2つがあります。

ウェアリングオフとは?
L-ドパを飲むと、パーキンソン病の症状が良くなりますが、
飲んで2〜3時間たつと、薬の効果が切れる現象です。

・手足がふるえる
・歩くときにすり足になったり小刻みになったりする
・動作がゆっくりになる
・何もする元気がなくなる
・だるくなる
・何となくいやな感じがする

ジスキネジアとは?
L-ドパが効いている時間帯に手足が勝手に動く症状です。ウェアリングオフが出始めた時期から少し遅れて出てくることが多いです。
ジスキネジアが軽い場合には患者さん自身は気づかず、周囲の人が先に気づきます。患者さんご本人が気づかない程度なら対策の必要はありませんが、症状が強くなると患者さん自身も疲れるし、人前に出るとき気になるので対策が必要になります。

パーキンソン病(これからの治療の可能性)

これからの治療の可能性
薬物療法やデバイス補助療法 、リハビリテーションなどの治療法の進歩により、パーキンソン病の症状が改善し、これまでと変わらない生活を長期間過ごすことが期待できるようになりました。しかし、残念ながらこれらの治療では、脳の黒質の神経細胞の減少を止めたり、病気の進行を止めるなど、病気を根本的に治すことはできません。
近年、パーキンソン病の進行そのものを抑制できるような治療法の研究が世界中で進められており、遠くない将来実用化されるのではないかと期待されています。これらの新しい研究の中で注目されているのが、iPS細胞を利用する方法と遺伝子治療です。

iPS細胞
iPS細胞は、Induced Pluripotent Stem cells の略で、日本語では人工多能性幹細胞と呼ばれます。iPS細胞とは、体細胞を元の状態に戻し、さまざまな組織へと分化させる能力を持たせた細胞です。パーキンソン病治療では、このiPS細胞からドパミンを出す神経細胞を作成し、患者の脳内に移植する方法が検討されています。数年以内に医薬品医療機器法に基づく承認を目指して研究がすすめられていますが、iPS細胞は増殖力が強く、腫瘍やほかの組織に変性してしまうリスクや、移植細胞がドパミンを過剰に作り続ける心配が指摘されています。今後、このようなリスクがひとつひとつ解決され、臨床応用が可能になることが期待されている治療法です。

遺伝子治療
特定の遺伝子を脳内に注入して、パーキンソン病を治療していこうという試みも行われています。パーキンソン病の遺伝子治療は、ドパ脱炭酸酵素というL-ドパをドパミンに変化させる酵素をつくりだす遺伝子を患者の脳に与えて、ドパミンの産生を改善しようとするものです。L-ドパは、長い間服用していると薬の効果が減弱してきます。これはドパ脱炭酸酵素が減少してしまうことによって、L-ドパから変換されるドパミンが減ることが原因の1つと考えられています。パーキンソン病に対する遺伝子治療は、まだ報告が少なくまだ実験的要素が強いものであり、現状では積極的に推奨される段階には至っていません。

作田学:図解よくわかるパーキンソン病の最新治療とリハビリテーション, 日東書院, 東京, pp102, 2016
武田篤(柏原健一ほか編) : みんなで学ぶパーキンソン病. 南江堂, 東京, pp110, 2013
日常生活の工夫

パーキンソン病(脳深部刺激療法)

デバイス補助療法
ー外科療法ー
(脳深部刺激療法)とは
脳深部刺激療法(DBS)は、パーキンソン病が進行し、薬だけでは症状を改善するのが難しかったり、ウェアリングオフやジスキネジアといった運動合併症が重くなったりしたときに検討される外科療法です。

DBSは、脳の深いところに細い電線を手術で挿入し、その電線に弱い電気信号(パルス)を送るパルス発生器を胸の前部に埋め込むというもので、パルスによって脳を刺激して症状の改善を図ります。全ての患者さんに向いているわけではないので、主治医とよく相談する必要があります。DBSでは、装置やコードが体内に埋め込まれるので、外見の変化はありませんが、手術後は定期的にパルス発生器の調整やバッテリーの交換が必要になります。
DBSは特殊な技術を要するため、限られた病院で実施されています。手術は服薬と比べてリスクを伴いますので、現在の病状や予想される結果を主治医と十分相談し検討することが大切です。

高橋良輔. 病気がわかる本 パーキンソン病を知りたいあなたへ. NHK出版, 東京, pp 57-60, 2016.
村田美穂(監修): スーパー図解パーキンソン病. 法研, 東京, pp 116-117, 2014.
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