開錠されても気づかない電動ドリルの侵入手口

閉めたはずのカギが開いていたら用心したほうがよいかもしれません。というのも、開錠してもバレない侵入の手口があるからです。それは電動ドリルに「PMKホールソー」を取り付けて行う手口。気づかれにくい開錠の手口を知らないと、侵入者に気づかない可能性があるのです。

開錠されても気づかない電動ドリルの侵入手口

開錠で室内に侵入者がいる可能性

かつてピッキングの餌食になった美和ロックの75PM(PMK)。今は、U9やディンプルに交換されているのがほとんどです。

このカギは、コードレス電動ドリルに装着した「PMKホールソー(丸型の刃)」で、外見から気づかれることなく開錠できます。シリンダーも無傷なため、住人は「カギの締め忘れ?」と思うほど…。

ドリル先端に装着するのがPMKホールソー。ネットで簡単に入手可能です。施錠したはずなのにカギが開いていたら、気づかれにくい開錠で室内に侵入者がいる可能性があります。

気づかれにくい開錠の手順を確認

気づかれにくい開錠の手順を確認しておきましょう。まずエスカッションを外します。次にPMKホルソーで留め金を削ってシリンダーを外してしまいます。

露出された鍵の内部をラジオペンチの先でつかんで90度回転。これでロックが解除されます。

ドアノブと錠ケースをドアから外し、新品の留め金でいったん外したシリンダーを取り付け。ドアノブ、錠ケース、エスカッションを元通りにすれば、開錠の手順は終了です。

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イモビライザーの専用キーは簡単に複製できる!?

イモビライザーとは、専用キー以外ではエンジンがかからないシステムのこと。いわゆる自動車盗難防止システムです。しかし、イモビライザーの専用キー複製マシンがあれば、簡単に複製できてしまいます。イモビライザーの仕組みと専用キー複製マシンを詳しく見ていきましょう。

イモビライザーの専用キーは簡単に複製できる!?

イモビライザーの専用キー複製マシン

イモビライザーはエンジンキーに埋め込まれた電子チップ(トランスポンダ)と、自動車本体とで電波で認証。ID(暗号化されている)が一致してはじめてエンジン始動が可能になります。

ブランクキーを削ってクルマの合カギを精巧に作ったとしても、エンジンの始動はできません。エンジンをかけるにはトランスポンダ内蔵の専用キーに、元々のIDも複製する必要があるのです。

そこでカギ師が利用するのがイモビライザーの専用キー複製マシン。「キーライン 884ディクリプター」は、十字の穴にカギを差し込むと、トランスポンダに書き込まれたIDを読み込みます。

イモビライザーの専用キー

イモビライザーがセキュリティアップ

イモビライザーの専用キー複製マシンのインターフェイスはRS-232CとUSBで、電源はDC12Vです。サイズは220W×130H×70Dmmで、重さは1kg。価格は220,000円になります。

この機械があれば、簡単にイモビライザーの専用キーがコピーできるため、メーカー側もさらにセキュリティをアップ。エンジン始動のたびにIDを書き換えたり(BMW)、車両本体がないとイモビライザーのキー登録ができない(ホンダ)車種も存在します。

イモビライザーのトランスポンダは、最近では住宅用のカギでも採用され始めていますが、IDはこの専用キー複製マシンでも読み込みだけは可能です。

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スマートキーも無効!?自動車盗難の最新手口

2003年、自動車盗難の認知件数は約64,000件。これをピークに被害は減少していますが、プロの窃盗団は暗躍し続けています。最新手口と対策を、イモビカッター対策で知られるカーセキュリティ会社・プロテクタの上條氏に聞きました。いまやスマートキーも安心できないのです。

スマートキーも無効!?自動車盗難の最新手口

スマートキーのイモビカッター

今、1番盗難に遭っているクルマはトヨタ・プリウス。そして、2013年まで7年連続ワースト1位だったトヨタ・ハイエースが2014年からは2位に。3位はトヨタの高級車・ランドクルーザーです。

いずれも最新型の車種が狙われています。2004年頃から盗難防止で広く導入された、キーとIDを照合させるシステム・イモビライザー付き車両でも盗まれているのはご存知の通りです。

メーカーは新たにスマートキーを導入しましたが、イモビカッターにより多くの車両が盗難されました。その後もメーカーは対策を行いましたが、それでも新しい車種が被害に遭っている現状です。

スマートキーの電波を増幅する

どうやら、2014年頃から新たな手口が広まっているようです。それが「キープログラマー」。スマートキーを制御するコンピューターを解除してエンジンをスタートさせる装置です。

また、スマートキーはクルマから発せられる微弱な電波を受信して送り返すシステム。スマートキーを持って近づくだけでロックが解錠されます。

その電波を増幅して、離れた場所のキーとクルマを照合させて解錠してしまう「電波ジャック」という手口も報告されています。このように、日々いたちごっこで盗難対策が破られ、また新たな対策が練られているのです。


車のリモコンキーを1分弱でコピーできる裏ツール

車のリモコンキーは、ディーラーなどの専門店に頼まないと複製できないと思われがち。しかし、リモコンキーをコピーできる裏ツールがあるのです。それを使えば、リモコンキーは1分もかからずにコピー可能なのでした。実際に、リモコンキーをコピーする手順を見てみましょう。

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車のリモコンキーを1分弱でコピーできる裏ツール

リモコンキーの周波数をコピー

裏ツールは中華系の通販サイトにて、5,000円ほどで入手しました。元のリモコンキーと同型のリモコンキー(ブランク)を用意すれば、トランスミッタの周波数をブランクキーにコピーできます。

本来ならスペアキーを作るのに1万円程度かかるところ、手軽に複製可能になります。現行のスマートキーは非対応で、少し年式の古い車種に限られるとはいえ、これだけ簡単にコピーできるのは驚きです。

車のリモコンキーをコピーする手順は、コピー元のリモコンキーの周波数コピーから。本体にある読み取り装置にかざして、リモコンキーのボタンをプッシュします。すると周波数が画面に表示されるのです。

コピーしたリモコンキーで解除

続いて、コピー先のブランクキーをイラストの位置に置き、対応させたいボタンをプッシュ。これでリモコンボタンの1つがコピーできました。リモコンキーに複数のボタンがある場合は、CLRボタンをプッシュして周波数をクリアします。

そして、リモコンボタンの数だけ同じ手順を繰り返せばOKです。すべてのリモコンボタンをコピーし終わったら、リモコンが使えることを確認します。コピーしたリモコンキーで車のロックを解除できました。

ブランクーはオークションサイトなどで500〜3,000円程度で入手可能。最新の車種はほとんどがスマートキーのため、コピーは不可能です。しかし、2000年以前の車種のリモコンキーなら、コピーできる可能性が高いでしょう。